日本酒よもやま話  7.日本酒の種類を知るために   1) 精米歩合と原料から

日本酒の分類として一般的なのは、大吟醸や本醸造といった「特定名称」だと思います。
ので、eau de vie のメニューでもとりあえず「大吟醸クラス」「吟醸クラス」「純米・本醸造クラス」と分けました。
極々大まかに言って 精米歩合による分類といった感じです。

   注)精米歩合とは玄米をどれだけ削って白米にしたかの割合。
    例えば精米歩合60%は玄米の表層部を40%削り取ること。米の表層部には、
    たんぱく質、ビタミンなどが含まれ、醸造に必要な成分だが、一般的に削るほど
    雑味が減る。




     原料   米・米麹・醸造アルコール              米・米麹
精米歩合 50%
以下
   大吟醸 純米酒 精米歩合 50%
以下
純米大吟醸
60%
以下
吟醸 60%
以下
純米吟醸
60%
以下
特別本醸造 60%
以下
特別純米
70%
以下
本醸造 - 純米
                                青字は吟醸造り



上記の表のような基準で分類されるわけですが、少しややこしいのは純米吟醸も純米大吟醸も使用原料からみた場合、大きなカテゴリーとしては「純米酒」である ということでしょうか。  
ところで、特定名称酒としての要件の精米歩合は最低基準として定められたものですから、例えば精米歩合40%の吟醸酒(大吟醸ではなく)も存在します。お酒の名称は最低基準を満たしていれば あとは各蔵が決めるのです。

ややこしいですね。でもややこしさはまだまだこんなものではないかも。製造方法の違いによって呼び方がありますので。
それはまた別のお話で…。


             
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